腰痛

すべり症の好発部位を解説。どの部分に一番多い病気なの?

すべり症という言葉を耳にしたことがありますか?

自分自身が経験をしている人や、自分の周囲ですべり症になった人を知っているという方は意外と多いはず。

しかし、実際にすべり症がどの部分の病気で、どんな病気なのかを知っている人は少ないのが現状です。

そこで今回はすべり症にスポットをあてて「すべり症の好発部位」「すべり症とはどんな病気なのか?」を詳しく解説していきたいと思います。

 

すべり症ってどの部分の病気?

すべり症とはその名前のとおり何かが滑ってしまっている状態になった病気。

では何が滑った状態なのか?それは脊椎。つまり背骨です。

すべり症とはこの背骨のある部分が前方に滑ったり、横や後方に滑ったりする状態のことを指します。

最も多いすべり症は「腰」。また、腰痛すべり症といっても「腰椎分離すべり症」と「腰椎変性すべり症」に区別されます。

分離すべり症は、腰椎の「椎体」という本体の部分と「椎弓」という椎体に付いている部分(背中の触れる骨の部分)が分離してしまうことで安定性が崩れ腰椎の位置関係が崩れてしまう病気です。

変性すべり症は、原因は不明ですが主には加齢などによる靭帯や筋肉などの変性が原因だと言われています。

靭帯や筋肉が変性を起こすことで、腰椎の安定性がなくなり腰椎の位置関係が崩れてしまう病気です。

 

すべり症で一番多いのはどの部分?

すべり症で一番多く起こりやすい部分は「第4・5腰椎」。

腰椎は全部で5つなので、1番下と下から2番目に起こることが多いとされています。

しかし、当然のことながら他の場所でもすべり症になる可能性もあり、特に変性すべり症に関しては第2・3腰椎などでも起こる可能性は多いため注意が必要です。

 

すべり症の症状・なりやすい人の特徴は?

すべり症の症状として一般的に広く知られているのは「腰痛」と「坐骨神経痛」

もちろん程度により症状の感じ方は異なり、特に若年層では大した痛みがないことから部活などの競技を続け症状を悪化させる場合も少なくありません。

また、腰痛や坐骨神経痛は他の病気や、特定の病気がない慢性痛の人などにもみられる症状のため、自分がすべり症だと気付かず過ごす人が多いのが現実です。

症状が酷くなってくると「間欠性跛行」という特有の症状が出てくることも。

間欠性跛行とは少し歩くと痛みや痺れが酷くなり歩けなくなるが、少し屈むとまた歩けるようになるという症状。すべり症のサインともなるため覚えておくことをおすすめします。

また、すべり症になりやすい人は「変性すべり症」は圧倒的にご年配の人が多いことに対して「分離すべり症」は10~15歳程度の若年層に発生することが多い病気です。

 

どんな治療ですべり症を改善させるの?

すべり症の治療としてまず行われるのが「コルセット固定」「鎮痛薬」です。まずは患部を安静にしてなるべく動かさないようにして、痛みがとれるのを待ちます。

その後、ある程度痛みが取れてきたらリハビリテーションを行います。

すべってしまった骨を元に戻すという考えではなく、筋肉や身体の柔軟性を強化することで二次的な病気の予防や、痛みにくい身体作りを行うリハビリテーションが行われます。

それでも、やはりすべり症の部分が原因で日常生活にも支障をきたす痛みが出ている場合や、すべり度合が酷い場合などは手術という選択肢がとられることも。

そうならないためにも、腰の痛みや違和感を覚えたらすぐに最寄りの医療機関への受診をおすすめ致します。

 

まとめ

すべり症の好発部位についてはご理解頂けましたか??

特に10~15歳程度の若年層のすべり症を防ぐには親御さんの力。また、部活動やクラブ活動においては指導者の力が必要となります。

よくあるケースでは、部活をしていて腰が痛いけど、練習を休むことが出来ずに続けた結果すべり症になってしまうケースなどもあります。

腰痛だけに限ったことではありませんが、身体の痛みは大小問わずに「身体からの何かしらのサイン」です。

早期受診で防ぐこともできるすべり症。ひとりでも多くの人がすべり症で辛い思いをすることがないよう願っています。

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