長引く自粛生活の影響で身体を動かす機会が減ったり、在宅ワークなどで長時間同じ姿勢でいる影響により足のむくみや腰痛に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
腰痛の原因の一つに椎間板ヘルニアというものがあります。意外に思われるかもしれませんが、実は「椎間板ヘルニア」と「むくみ」は関係性があるんです。
もしあなたが腰痛とむくみにお悩みだとしたらそれは実は「椎間板ヘルニア」によるものかもしれません。
椎間板ヘルニアとはそもそも何なのか、そして椎間板ヘルニアとむくみの関係性や症状などについて解説します。
そもそも椎間板ヘルニアって何?
椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にあるクッションのような役割を担う椎間板の中央にあるゼラチン状の髄核がなんらかの原因で外に飛び出してしまうことによって神経を圧迫し、手足の痛みやしびれを引き起こす症状のことです。
誰でも起こりうる症状ですが、10〜40歳代の比較的若い世代にも多く見られ、前屈みになったり、椅子に座るなどの姿勢をとったときに痛みが生じます。
重い荷物を持ったり、デスクワークで猫背などの悪姿勢を長時間取り続けたり、激しい運動により腰へ負担をかけると徐々に椎間板が劣化し、髄核が飛び出す原因となります。
椎間板ヘルニアが若い世代に多いのも、激しい運動や重労働をする人が多いことが一因といえます。
上記以外にも加齢によって引き起こされる場合や喫煙による血流の悪化が原因の場合、体質的に椎間板にヒビが入りやすいという場合もあります。
椎間板ヘルニアでむくみは起こる?
結論からお伝えしますと、椎間板ヘルニアによってむくみの症状が引き起こされるケースはあります。
椎間板ヘルニアは時間の経過と共に改善され、何もしなくても6ヶ月前後で徐々に痛みや症状が無くなる、または減少していく場合がほとんどですが、椎間板ヘルニアによって神経が圧迫され血流の流れが悪くなり、むくみを引き起こします。
それ以外にもこむら返りや足のしびれ、筋力の低下、手足先が冷えたように感じる、筋肉のこわばりやけいれんなどといった神経に障害をきたす症状が出ることもあります。
もしこのようなむくみなどの症状が出たり、痛みやしびれが長期間に渡って続く場合に何もせず放置することはリスクが伴います。
また、症状の程度によってはごくわずかですが手術が必要な可能性も出てきます。
腰が痛く、足がむくんでいればヘルニアなの?
では腰に痛みを感じ、かつむくみがあると椎間板ヘルニアなのかと言われると、そうとは言い切れません。
椎間板ヘルニア以外の腰の病気によって痛みが出ている可能性もありますし、むくみに関しては血管や腎臓などの内臓疾患によって引き起こされることもあれば運動不足や長時間座る、または立つなどの同じ姿勢でいること、アルコールなど食事で摂取した物の影響、もしくはただの冷え性で血流が悪くなりむくみを引き起こす場合もあり得るからです。
症状から原因を自己判断するのは難しいので、腰痛やむくみなどの症状に悩まされている場合は無理に身体を動かしたり痛みを我慢したりせず、まずは最寄りの整形外科へ行き、専門家に原因を解明してもらうことをオススメします。
まとめ
今回は椎間板ヘルニアとむくみの関係性や症状について解説しました。
椎間板ヘルニアがむくみを引き起こす原因となりますが、足がむくんでいるからといって必ず椎間板ヘルニアであるとは言い切れません。
椎間板ヘルニアによる痛みやしびれなどの症状が免疫細胞の力によって自然と改善していく場合がありますが、症状が改善しないあるいは症状が深刻な場合、手術が必要になるケースもあります。
痛みが出る場合は無理に動かず横になり、痛みが軽減する姿勢で休むこと。そして整形外科などの専門家に診てもらい、適切なアドバイスをもらうことが必要です。